僕の飲食店経営の経験とコンサルタントの経験を元にこれから飲食店を始めたい方に是非とも参考にして欲しい事をご紹介して行きたいと思います。まずは大まかな流れと内容です。
飲食店開業の流れ
まずは何と言っても物件探し、ここでほとんど決まるとも言われるくらい大事な所です。もちろんどこで開業しても売れる方はいらっしゃいますが、なるべく良いところがいいのは誰もが同じです。
人が多く駅近などでは家賃は高くなりますし、人が少ない郊外などでは家賃は安くなっています。しかし、家賃の高い安いは価格ではなく集客力と経費などのバランスでもあります。
それでは参考をいくつかご紹介します。
1、大きな店のメリットとデメリット
メリット
目立つ部分での集客力
安心感
1度にたくさんのお客様を入れられる。
利益が大きい
デメリット
家賃が高い
人件費がかかる
ダメな時は赤字が大きい
もちろん大きなお店はたくさんのお客様が入れますし、大きいお店は店としての安心感、目立つ部分での集客力があるのでので売り上げも上がりますが家賃や人件費もかかるので損益分岐点が高くなります。資金力があり集客に自信がある方はいいですが仕入れやその他のコストを下げるのが難しい個人経営としてはかなりのリスクになります。小さいお店はこの逆になりますね。
2、店舗の大きさと最低従業員人数
まずは何人でお店を回して行くのか、忙しい時暇な時の従業員の最低人数などをちゃんと考えてお店の広さを考えましょう。
2人で回せる広さなのか3人いないと回せない広さなのか、またそれに対しての客数と単価。
売り上げ予想に対しての家賃の価格をちゃんと考えることで、暇な時と忙しい時の経費のバランスと店舗の広さ、売上を考えておくことで利益が生まれ確実な経営に近づいていきます。
僕も観光地に店舗を持っていますが今回のコロナでもの凄く客数が減りました。
しかし、店舗の広さと従業員の人数、家賃等が恵まれていたためなんとか持ち堪える事ができました。周りではたくさんのお店が閉店してしまい、非常に飲食店の難しさを痛感いたしました。
初めて飲食店を経営するにあたってほとんどの方が借り入れをしての開業になるかと思います。そこで簡単にポイントをまとめてご紹介したいと思います。
1、自己資金は理想は半分、最低3分の1
自己資金は理想は半分は欲しいです、やはり審査等ではこれまでのお金の管理などをみられます。どのように貯めて来たのか、これから経営する人としての中身を見るものです。
しかし、僕も経験者なので思うことがあります。飲食店はお給料が少ない。やはり雇われて飲食店で働いてお金を貯めるのはかなり大変です。僕は1人暮らしでしたのでまさにほとんど貯まらず、なかなかやりたくてもすぐに始める事ができませんでした。
そこで最低でも3分の1を用意する事を目標に頑張って貯めましょう。審査はお金だけではなく営業計画などもみられるのでしっかりと計画をたてて準備しましょう。
仕事を辞める前に国民政策金融公庫などに問い合わせと資料をもらい事前に計画をお薦めします。
2.クレジットカードの滞納と市県民税の滞納
滞納がダメなのは当たり前ですがクレジットカードに関しては支払いが遅れるとその判定がされてしまいます。一度くらいや、数日の遅れなら大丈夫な可能性はありますが遅れてしまうと支払い遅れの判定をされてしまい、支払いを完了してから5年はその判定が消えません。
信用保証協会にその情報が乗りますので銀行などはそこを調べて本人の支払いなどに対する性格や能力を判断します。気をつけておきましょう。
市県民税に関しては滞納がなければ大丈夫ですがこの2つは気をつけておきましょう。
お金が足りないので借り入れをするのですが、融資が決定する前に工事が始まっている場合の方もいます。その理由としては物件を仮押さえではなく契約をした場合、家賃が発生するので早く営業をスタートする為に工事をスタートさせる場合です。
借り入れの際、物件は決まっている前提ですのでこうなってしまう場合もあります、なので審査が通らない!!など、ならないように事前にしっかりと計画を立てましょう。
工事がスタートしたら営業許可証をとります。
まずは最寄りの保健所に行き業種と取りたい許可を決めます。飲食店でしたら飲食店営業許可
で間違いないでしょう。営業許可証は保健所の方が店舗の確認にきます。その確認は手洗い場やシンクの数、扉など項目がありますので保健所で確認をして、その部分の工事が終わる頃に検査にきてもらい許可申請となります。
保健所で説明してもらえるのでまず工事する前に必ず確認しましょう。
店をオープンしたら1ヶ月以内に税務署で開業届を提出します。この時に青色申告か白色申告の申請や、従業員を雇う場合の申請、などをすべてできます。基本的には青色申告をしておきましょう。このコロナの時代で給付金や補助金などの申請で青色申告は必須でした。他にも開業届の控えなどももらえますので必ず!必ず!取っておきましょう。助成金などではかなり使う書類になります。
工事が進みお店のオープンが近づいてきたら仕入れ先との契約と仕込みの時間を逆算して納品してもらいましょう。
初めは一度に注目するのでロスが出たりしやすいので事前計画などはしっかりとしておき、プレオープンではスタッフの動きの確認や提供効率的、仕事の流れを事前に学べますので必ず行った方がいいと思います。
ここまでするとゴール。って気持ちになりますがここからがスタートで1番大変になる所です。集客、これが社長、オーナーの役目です。
なぜ自分のお店に来るのか、どこが気に入ってくれるのか、リピートする理由は?
すべてが繋がると自然とお客様は増えていきます。そして自分が何よりも楽しんで出来るお店に出来たら最高かと思っています。
飲食店は大変な事が多いですが、その場で答えがでるとても面白いビジネスです。どんな時も楽しく、面白い仕事ができる事が僕は理想です。申請は決まった事ができれば必ず通ります。しかし経営は決まりはありません。
自分を信じてこだわりをもって進んでいきましょう!